EC-CUBEでCSVを上手に使いこなす為に覚えておく事

2012年4月7日 21:34
前回のCSVを上手に扱う知識を蓄えるからの流れで、今回は実際にECCUBEでCSVをどう使っていくかをご紹介します。

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

ECCUBEでのCSV利用のしくみ

ECCUBEでCSVを利用する場合は主に商品情報の変更となります。

変更はもう一つカテゴリのほうでもできますが、これは引っ越したときとかぐらいしか使わないので、特に説明は無しで。
顧客情報や受注情報などもデータをCSVでダウンロードできますが、特に変更できませんので、これも勿論省きます。。

まず、データのダウンロードは各項目の検索結果一覧という枠の、『~件が該当しました。』と表示されているところの右側。
CSVダウンロード』と資格で囲われているボタンを押せば、ダウンロードが始まります。

ダウンロード先は、ブラウザの設定で変更できます。

ダウンロードしたデータを変更後、アップロードしたいときは 商品管理>商品登録CSV をクリックすれば、アップロード画面へ。
ファイルを選択し、一番下にある『この内容で登録する』ボタンを押せば、データが読み込まれ、完了となります。

たったこれだけです。
簡単なんですよね、実は。

次よりCSVを扱いやすくする方法を記していきます。

CSV出力する項目を取捨する

ECCUBEに限らず、このCSV出力する項目というのは無駄に多いです。
なので、事前に使うものだけ決めてしまい、固定してしまいましょう。

以下が出力全項目です。
推奨するものだけ赤文字にしました。

商品ID:一覧情報として必要
商品規格ID:一覧情報として必要(必須ではないかも) 追記:確実に必要です。
親規格組合わせID:特に必要なし
規格組合わせID:特に必要なし
親規格分類ID:特に必要なし
規格分類ID:特に必要なし
親規格分類名:一覧情報として必要
規格分類名:一覧情報として必要
メーカーID:登録時に済ませるべき
メーカー名:登録時に済ませるべき
商品名:商品名は多々変更あり
表示ステータス(公開・非公開):期間限定商品などに便利
メーカーURL(コメント1):登録時に済ませるべき
コメント2:使い道がなぞ
検索ワード(コメント3):これはあってもいいのかも
コメント4:使い道がなぞ
コメント5:使い道がなぞ
コメント6備考欄(SHOP専用):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
一覧-メインコメント:登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
一覧-メイン画像:登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-メインコメント:登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-メイン画像:登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-メイン拡大画像:登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブタイトル(1):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブコメント(1):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ画像(1):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ拡大画像(1):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブタイトル(2):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブコメント(2):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ画像(2):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ拡大画像(2):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブタイトル(3):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブコメント(3):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ画像(3):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ拡大画像(3):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブタイトル(4):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブコメント(4):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ画像(4):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ拡大画像(4):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブタイトル(5):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブコメント(5):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ画像(5):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
詳細-サブ拡大画像(5):登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
発送日目安ID:登録時に済ませるべき(滅多に変更も無い)
削除フラグ:重要なことなので直接やるべき
商品種別ID:通常商品かダウンロード商品化の区別。登録時にすませるべき
商品コード:登録時に済ませるべき
在庫数:一覧情報として必要。在庫管理に便利
在庫無制限フラグ:登録時に済ませるべき
購入制限数:登録時に済ませるべき
通常価格:必要なサイトでは必要なもの
販売価格:一覧情報として必要。さらに一括値下げの時などに
送料:登録時に済ませるべき
ポイント付与率:イベント時に重宝
ダウンロードファイル名:登録時に済ませるべき
ダウンロード実ファイル:登録時に済ませるべき
関連商品ID(1):管理画面からやったほうが早い
関連商品コメント(1):管理画面からやったほうが早い
関連商品ID(2):管理画面からやったほうが早い
関連商品コメント(2):管理画面からやったほうが早い
関連商品ID(3):管理画面からやったほうが早い
関連商品コメント(3):管理画面からやったほうが早い
関連商品ID(4):管理画面からやったほうが早い
関連商品コメント(4):管理画面からやったほうが早い
関連商品ID(5):管理画面からやったほうが早い
関連商品コメント(5):管理画面からやったほうが早い
関連商品ID(6):管理画面からやったほうが早い
関連商品コメント(6):管理画面からやったほうが早い
商品ステータス:NEWマークのつけはずしなどに
商品ステータス名:名前を変えてもIDを変えなければ意味が無い
カテゴリID:イベントカテゴリなどで重宝
カテゴリ名:名前を変えてもIDを変えなければ意味が無い

ぎりぎりまで削ってあります。
稀に使うものでも、削ってあるのは以下の理由からです。
全て私見なので、あまり参考にならない場合もあります。

理由1:項目数が増えると、Excelで表示したときに右に間延びしてしまう。
結構な頻度でイベントをやると、こうしてCSVを使うことが増えます。
そうなると、右へのスクロール一つが面倒になってしまうということから。

理由2:ファイルサイズが増えすぎる。
一覧-メインコメントと詳細-メインコメントに関しては、頻繁ではないですが、変更することもあります。
けれども、これを入れるとファイルサイズがものすごい事になってしまいます。
アップロードのファイル容量にも限りがあるので、面倒を減らしたいということから。

理由3:画像の変更は管理画面からやるのが確実
画像の変更もCSVでできるようですが、ファイルを規定のディレクトリにアップし、そのファイル名を入力しなければなりません。
慣れれば簡単でしょうが、滅多な変更も無いでしょうし、必要性が低かったということから。

理由4:関連商品は登録の必要がないのではないか。
こちらも理由3と同じで管理画面からやればいいのでしょうが、むしろ登録する必要もないと考えています。
これを使うと管理画面のその商品ページが重くなりますし、登録にものすごく時間もかかります。
もっと簡単にできる方法もあるので、完全に必要性ゼロということから。

理由は以上になります。
独断ですね、完全に。

ただ、この推奨する11項目は、確実に必要だと思います。

CSVで新商品を登録するには

今までの話は、登録した商品を変更する上でのお話であって、新商品をCSVで登録する場合、役に立つ話ではありません。

CSVで新商品を登録したい場合は・・・あきらめましょう。
管理画面からやるべきだと言っておきます。

もしやりたい場合は、以下を参照してみてください。
[EC CUBE]CSVによる商品登録の方法 – シンブリッジのトピックス

ちなみに、僕もCSVで登録を試しましたが、失敗しました。
原因は商品IDと商品企画IDの組み合わせのエラーからです。

これは商品を登録すると自動的に割り振られるものですが、自ら登録するとなれば、自分で割り振らねばなりません。
それで、やってみたわけですが、何故かエラーが出るわけです。

これは結構面倒な問題らしく、僕のような初心者は諦めるべきだと判断しました。
さらに、管理画面からやったほうが確実という面もあるため、CSVで新商品を登録というのは推奨できません。

CSVでの情報変更時に気をつけること

さて、登録は諦めたとして、変更はスムーズにやりたいものです。

しかし、慣れないうちにはどうしてもエラーが出てしまいます。
これは、CSVにはそれなりのルールがあるからです。
そのルールを踏まえたうえで、気をつけるべき事を以下に。

1.CSV出力項目の項目と順番は固定するべき
登録している項目と順番はダウンロードしたCSVファイルのものと一致せねばなりません。
なので、ダウンロードしたファイルを見易さの為に、左右の順番を変えてはならないという事です。
変えるならば、事前に順番を考えて登録。
項目数も勿論、登録してないものがあるとアウトなので、勝手に増やさないこと。

過去のデータに戻したい場合もあるので、順番を固定させておけば、エラーが出なくてすみます。

2.項目が無い場所には文字を入力しない
間違えて関係の無いセルにまで文字を入れてしまったりしますが、それは禁物です。
エラー箇所は表示されますが、意外と釈然としないものだったりするので、事前に気をつけましょう。

3.項目によって使えない文字がある
価格項目では三桁区切りの,(カンマ)が使えません。
カテゴリIDとステータスIDでは、登録していないIDは使えません。
必須項目では空白のセルでエラーが出たりするので、気をつけましょう。

以上の3点がよく陥りやすいミスだと思います。
僕は特に1番のミスが多かったです。
気をつければなんという事はないのですが、最初はすぐエラーになってしまい、何度も出力項目のリセットを行いました。

今は完全固定しているので、そのようなエラーは出ませんが。

ちょっとだけ便利な使い方

登録項目を完全に固定とは記しましたが、例外もあります。

例えば、詳細-メインコメントのような容量の大きいデータを扱いたい場合。
これだけを一気に何百商品も変えたい場合は、以下のような項目の登録の仕方がオススメです。

商品ID
商品名
詳細-メインコメント

追記:商品規格IDも必ず加えましょう。

これだけで変更が可能になります。
他の項目に容量がとられないため、商品件数も結構な数が扱えるでしょう。

総括

イベントがあれば、商品のステータスに注目アイコンを付けたり、ポイント付与率を変更したりすると思います。
それも、特定のカテゴリ商品を一気に。

そんなイベントで、一気に様変わりしたサイトを客に楽しませるためには、CSVはなくてはならないものです。

CSVでは商品数で400ほどの商品の情報を一気に変更することが可能です。
その一気に変更させたいときに、エラーが出たり、データ変更に手間取っていてはサイトに不利益を与えてしまうでしょう。

大げさではありますが、そのような事が無いように、CSVの上手な使い方を勉強していきたいものです。

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