運営中のECCUBEをローカル環境へ移動し、リニューアル作業をする

2013年9月11日 12:47
ECサイト運営も波に乗り始め、そろそろリニューアル作業をしようと考えた場合、その場所がないという事が多々あります。
人が集まれば、いつ見られてるかわかりませんし、迂闊な行動がとれないというわけです。

しかしながら、ECCUBEのローカルインストール、サーバー移管方法は数あれど、運営中のものをローカルに移す方法というのがあまり見かけないようです。
というわけで、XAMPPというローカルでECCUBEやWORDPRESSをインストールできるフリーソフトを使い、ローカルでリニューアル作業する方法をまとめます。

注意


この作業ですが、今のところVer2.12系しか上手く行っていません。
他のバージョンだとエラーが出てしまい、面倒なので諦めました。
なので、ダウンロードして接続までの手法はどのバージョンも同じですが、Ver2.12系以外のエラー除去作業は説明しておりませんので、あしからず。
この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

ダウンロードとエクスポート作業

XAMPPのインストールに関しては、説明は以下をご覧ください。
XAMPPのダウンロード及びインストール – XAMPPの使い方

沢山情報がころがってるので、無理に増やす必要がないという事で。

ファイルデータのダウンロード方法

ECCUBEで一年ほど運営した人ならわかると思いますが、画像が異常に増えてしまって、ダウンロードに大変です。
ただ、画像系のファイルは/html/upload/save_image/html/upload/mobile_imageを落とせば大丈夫です。
他のファイルは一時ファイルがメインなので、必要なかったはずです。
不確かですが。

というわけで、まず\xampp\htdocs\ファイル上にeccubeといった適当な名前のフォルダを作ります。
次にメインのdateフォルダとhtmlフォルダをダウンロードしましょう。
画像量がすさまじい人は、uploadフォルダを分割で落とすことをお薦めします。

SQLデータのダウンロード方法

続いて、データベース情報をダウンロードします。
phpMyadminからエクスポートする方法しか知らないので、その方法を紹介します。

phpMyadminにログインし、ダウンロードしたいデータベース名をクリック>真ん中上部にあるエクスポートボタンをクリック。
あとは以下画像のように特に設定はなく、『ファイルに保存する』にチェックを入れるだけで大丈夫です。
WS000000

インポートと設定作業

ここまできたらすぐです。
SQLファイルのインポートとそのデータベースへの接続作業ですね。

SQLファイルのインポート方法

まずローカルに設置したphpMyadminにアクセスします。

次にデータベースを作成。
データベース名はダウンロードしたものと同じにしましょう、手間が減りますので。

次に作ったデータベースにアクセスします。
すると、上部のメニューに特権というボタンがあるので、そこをクリック。
飛んだページの下部に『ユーザを追加する』というリンクテキストがあるので、クリック。
入力欄のページに飛んだら、以下のように入力。

ユーザ名: 運営中のECCUBEで設定したものと同じにする。
ホスト: プルダウンから『ローカル』を選択する。
パスワード: 運営中のECCUBEで設定したものと同じにする。

運営中のデータがわからないときは、/data/config/config.php ファイルから確認できます。

他の設定は触る必要はないので、『実行』ボタンを押して、特権を与える作業は終わります。

続いて、SQLファイルのインポートとなります。

インポートしたいデータベースからインポートボタンをクリック>ファイルを選択>実行
特に必要な設定はありません。

運営中のデータをインポートする場合、SQLファイルが大容量になってしまう場合があります。
その場合は、以下のような方法があるので、参考にしてください。

phpMyadminでかなり大きなファイルをインポートする | eshima.info
最新バージョンのphpMyadminでは、phpMyAdmin/libraries/config.default.phpを修正するとのことです。

僕の場合は、それでもインポートができなかったので、SQLファイルを分割しました。
300Mを超える容量の場合は、そうした方がよさそうです。

データベースの接続設定

最後にデータベースへの接続を設定して完了になります。
以下を参考にしてください。

/data/config/config.php

	define('HTTP_URL', 'http://localhost:444/ec/');
	define('HTTPS_URL', 'http://localhost:444/ec/');
        define ('ROOT_URLPATH', '/ec/');

        define ('DB_SERVER', 'localhost');

説明しますと、参照元のURLやパスをローカルに設定し、出たベースサーバーをローカルに指定するだけというものです。
ただ、僕の場合はecというフォルダをつくったのでhttp://localhost:444/ec/という指定になりました。
このlocalhost:444という部分は人によって変わってくるはずなので、チェックしましょう。

以上で終わりです。
おそらく、これでいけます。

総括

ECCUBEやWordpressというのは、ちょっと触ると簡単にエラーとなってしまう場合が多いです。
なので、リニューアル作業や、特殊な機能を追加したい場合は、ローカルでテストするのが必須となってくるでしょう。
わざわざアップロードする日つもないので、確認作業も早いですしね。

一度設定してしまえば、config.phpファイル以外は上書きをしても大丈夫なので、運営中の最新状態にいつでも更新できますし、常に最新のもので開発して行くのが不安もなくていいのではないでしょうか。

以上でした。

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